平成29年9月23日(土)、国立オリンピック記念青少年総合センターにおいて皇太子ご夫妻をお招きし、BBS運動発足70周年記念式典が晴れやかに開催されました。
皇太子殿下からは、これまでのBBS活動を深く労い、心のこもった暖かいお言葉を次のように述べられました。


   皇太子殿下お言葉

BBS運動発足70周年記念式典に出席し、全国各地のBBS会員のみなさんとともにお祝いできることを、うれしく思います。
我が国のBBS運動は、戦後間もない混乱期に、町にあふれる孤児に心を痛めた青年たちによって発足しました。
以来、今日に至るまで、皆さんは、常に「友愛とボランティア精神」をもって、非行をはじめ様々な困難を抱える少年の良き“ともだち”として、少年たちに同じ目の高さで寄り添い、その立ち直りを支えてこられました。
皆さんの情熱とたゆまぬ努力により、こうしたBBS運動が今日まで連綿と受け継がれてきたことは大変意義部会ことであり、長年にわたる皆さんの努力と熱意に深く敬意を表します。
少年をめぐっては、近年、非行に加え、いわゆる「子どもの貧困」が社会的問題となっているほか、家庭での虐待、いじめや不登校などの問題が増えてきており、少年を取り巻く環境は、複雑化・多様化している状況にあります。
我が国の未来を担う少年の健全な育成が、従来にもまして重要になっている今日、BBS会員である皆さんの活動には、ますます大きな期待が寄せられていくものと思います。
困難に直面している少年の一人一人が心豊かに成長を遂げ、社会に羽ばたいていくことができるよう、今後のBBS運動の更なる充実・発展を願っています。
 終わりに、本日多年の功績により表彰を受けられた方々に心からお祝いを申し上げるともに、ここに集まられた皆さんが、今後とも少年たちの良き兄、良き姉として活躍されることを期待しています。